マレーシアは車社会
マレーシアは間違いなく車社会です。
公共交通機関があまり発達していないのでクアラルンプールの都心部でLRT、MRTという電車が通るようになり通勤を電車で通う人も多くなっていますが、それ以外の都市はほとんどが車。バスもありますが通勤や通学でバスを使っているという人は聞きません。バスの時間があてにならないからです。
なので移動手段はどうしても車。
私も車を運転していますが、渋滞の多い場所でのバイクの接触事故も多いのでそのあたりは十分に気を付けたほうがいいです。渋滞もひどくすぐ5km先まで30分もかかってしまうこともあります。そんなマレーシアの車事情についてお話したいと思います。
マレーシアの免許証は日本の免許証から切り替え可能
マレーシアで車を運転する場合日本の「国際免許証」か、マレーシアの免許証が必要となります。もし仮にどちらもない場合はRM2,000の罰金です。
日本の免許証をマレーシアの国内免許証に切り替えることも可能です。外交官MM2Hパス保有者、雇用パスのカテゴリー1及び2(EP1及びEP2)、居住者パス-技能(RP-T)及びそれらパス(注:EP1、EP2、RP-T)保有者の配偶者で有効な配偶者パス(Dependent Pass)を保有する人が対象で日本の免許証をマレーシアの運転免許証に書き換えることができます。
切替えはマレーシア国内の道路交通局(JPJ)のうち、現時点でクアラルンプール1カ所(住所:Lot 14264, Jalan Genting Kelang, Setapak, 53300 Kuala Lumpur)及びセランゴール1カ所(住所:Padang Jawa, 40620 Shah Alam, Selangor)のどちらかになりますが、予約が必要となります。その他の州のJPJについては、切替え開始の準備中のため、しばらく時間を要する見込み。
以前はその日に新規の切り替えをしてもらえましたが、申請しても即日とはならず申請後5カ月まってもまだという人もいます。また、切り替えの申請に際してはかなり必要書類が多くなっているため注意が必要です。
詳しくは「日本の免許証をマレーシアの免許証に切り替え」記事をご覧ください。
旅行者も運転が可能で国際免許証を持っていれば運転できます。
国際運転免許証は、自分が持っている有効な運転免許の発行国(つまり日本)の各都道府県の運転免許試験場で申請すればその日のうちに受け取ることができます。私も発行申請しましたができるだけ早めにいくことをお勧めします。
国際免許証の有効期限は1年間なので更新するには帰国するか、代理人を立ててその人にパスポートの全ページと委任状を送付して代わりに更新してもらうしかありません。
しかも申請する度に発行手数料がかかることを考えると、長期滞在する場合は、免許証の切り替えがおすすめです。
マレーシアの交通ルールとマナー
マレーシアは日本と同じ左側通行です。
車のハンドルも右ハンドルなので運転する場合違和感はありません。ただし、車の車種によってはウィンカーが逆についてたりするのでその点だけは気を付けてください。曲がろうとしてウィンカーを出したつもりでワイパーが動き出したって何度も経験してます(笑)。
交通ルールは若干?、もしかしたらかなり違和感があるかと思います。まず、車線変更する際にウィンカーを出す車がいませんし、曲がる際にもウィンカーをだす習慣がありません。ルールは出すようになってます。ウィンカーだしてるのに全然車線変更せずにいる車が多く走ってます。急に曲がってくることも多いので本当に注意しないと最初のうちは戸惑いますし、「おぃっ!」ってなることも多々。。。
車線が多いのですが私の間隔ですが、どうも車線の幅が狭いように感じます。だから車線をはみ出して走ってる車も多く急に車線変更してきたり前しかみてないような運転をする車も多いです。
高速道路ではやたら遅い車だったり高速道路はやたらとあおってくる車も多いです。いちいち目くじら立ててもしょうがないので遅い車はできるだけ早めに追い越し、あおってくる車は車線を譲っていくほうがいいです。
渋滞する場所の多くは合流や分流する場所。交通マナーを守らず割り込んでくる車が絶えずいつも渋滞しています。合流する際には譲り合うことなく、合流しようとすれば意地悪く割り込ませないようにしてくることも多いです。そんな時は笑顔で手を挙げてみてください。意外とそれだけで合流させてくれる車が多いです。
高速道路のは80km/h~110km/hで日本と同じようにオービスがあったり、高速の柱の陰に隠れて警察がカメラを持って待ち構えている場合もあります。スピード違反を直接取り締まってその場で違反切符を切るようなことはないと思いますが、スピード違反は5km/hオーバーでも違反として取り締まられたことがあるので注意してください。これらの情報を得られるのがWazeというアプリ。簡易型カーナビのアプリなんですがマレーシアではユーザーが多く情報がアップデートされていることが多くとても便利です。
日本ではあまり普及していませんがマレーシアではかなり普及していてある程度渋滞を避けてくれたりしますし、何より取締り情報の情報がユーザーによってどんどんアップデートされていくのでとても便利です。しかもその場所の法定速度もわかるので非常に便利です。日本語でも案内してくれるのでマレーシアの駐在員の多くが使ってます。
このアプリ少しだけ使いにくいことがあります。それは曲がる位置がわかりにくいこと。この辺りは慣れてくるといいのですが曲がらないといけないタイミングと少しずれて表示されることがあるのでそのあたりは十分注意が必要です。
スピード違反車両には、後日車の所有者にあてに写真入りのレポートが送られてきて、振込するようになります。
マレーシアの交通違反の種類と罰金・罰則
マレーシアの交通違反は日本とほぼ同じです。
マレーシアでも違反をすると減点制度があるそうですが、よくわからないです。
一説には外国人の我々には適用されないとの話ですが、免許停止処分や免許取り消しもあるそうなので気を付けたいですね。罰則は以下の通り日本とほとんど変わりないと思ってもいいと思います。
運転中の携帯電話使用 :最高RM300
運手中のSMS*送信 :最高RM300(*携帯電話でのメール送信)
飲酒運転 :酩酊の程度によっては身柄拘束あり。裁判所の判決により、初回は最低RM2,000、2回目からはRM6,000
信号無視 :RM300
スピード違反 :RM300以上(超過スピードにより)
無理な追い越しや危険な運転 :最高RM300
左車線からの追い越し :RM300
ダブルライン(二重線)無視 :RM300
緊急車線での理由なしの駐車 :RM300
シートベルト無着用
ロードタックスの未納
マレーシアには白い2重線があり、そこは車線変更禁止ゾーン。これを横切ると違反です。これ日本にないので気を付けてくださいね。
最近になって飲酒運転厳罰化がすすんでいます。
マレーシア基準 | 罰則 | 日本の基準 | |
飲酒運転 | 呼気100mlに含まれるアルコール0.22mg以上 | 最初の有罪判決に対して最高5,000リンギットの罰金が提案されており、2回目以降の有罪判決では2倍の罰金 | 0.15mg以上 |
血液100mlに含まれるアルコール50mg以上 | |||
尿100mlに含まれるアルコール67mg以上 |
飲酒運転時に死亡事故を起こした場合の罰則は、これまでの罰金8,000~2万リンギ(約19万8,000円~約49万5,000円)、禁固3~10年、免許取り消し5年以下から罰金5万~10万リンギ(約124万円~約248万円)、禁固10~15年、免許取り消し10年以下に強化
運転していなくても飲酒状態で運転席に座っていた場合には路肩であれば飲酒運転とみなされる。ウィー氏は「酔いを醒ます場合は助手席に座るか、路上以外の場所に停めるべき」
ガソリンスタンド
駐車禁止の場所に駐車していると、わずかの時間であってもレッカー車で持っていかれることがある。あとでわざわざ取りに行くのは時間も掛かり、費用も掛かるので注意が必要。
バイクの運転マナーは決してよいとは言えない。どんな隙間にも割り込もうとする。対応策は、自分が進行方向を変える時にバックミラーをよく見ること、また急激にハンドルを切らないこと。朝の通勤時間帯等は、反対車線からバイクが列を成してセンターラインを越えて走行して来ることもあるので用心しなければならない。対応策は、通勤ラッシュの時間帯をさける、またはなるべく右車線に出ないことである。
マレーシアの飲酒運転について
マレーシアの飲酒運転は 運輸省は27日、飲酒及び薬物摂取を伴う運転に対する罰則強化を盛り込んだ「2020年道路交通法(改正)」法案を下院議会に提出した。
既存の「1987年道路交通法」を大幅に見直すもので、これによると飲酒運転の定義はこれまでの呼気中のアルコール濃度が0.35mg/L、血中が同0.8mg/ml(0.08%)だったが、それぞれ0.22mg/L、0.5mg/mlに厳格化される。
飲酒運転の罰則(初犯)はこれまでの罰金1,000リンギ以下から罰金1,000―5,000リンギとなる。また飲酒運転時に死亡事故を起こした場合の罰則は、これまでの罰金8,000―2万リンギ、禁固3―10年、免許取り消し5年以下から罰金5―10万リンギ、禁固10―15年、免許取り消し10年以下に強化される。
ウィー・カション運輸相によると、運転していなくても飲酒状態で運転席に座っていた場合には路肩であれば飲酒運転とみなされる。ウィー氏は「酔いを醒ます場合は助手席に座るか、路上以外の場所に停めるべき」とした。
マレーシア道路輸送局-JPJについて
Jabatan Pengangkutan Jalan Malaysia(マレーシア道路輸送局)といって、日本人の我々がお世話になるとしたら車を購入したり、レンタル、リースした際に登録を行い場合だったり、交通事故やマレーシアの免許証をつくったり更新ししたりするときにお世話になる場所です。
交通違反
交通ルール
マレーシアで事故
マレーシアで事故を起こしたらどうすればいいでしょうか?
もしあなたが事故を起こした場合すぐに知り合いに電話してください。
ロードブロック
こんな警察官に注意
ダブルパーク
駐車違反
罰金割引マレーシア国家警察は3月25日、交通違反の罰金の納付サイトやアプリである「MyBayar Saman」で支払う場合、4月11日までは半額にすると発表した。
オンラインで罰金を支払うことを促すための目的だが、微罪で罰金額となったケースのみが対象。スピード違反や信号無視、追い越し禁止区域での追い越し、運転中の携帯電話の使用、緊急レーンの使用の違反行為は重大違反とみなされているため、オンラインでの支払い対象とはならない。
このサイトとアプリは25日未明にスタートしたが、罰金徴収額はわずか半日あまりで100万リンギに達したという。今年の罰金徴収目標額は5億リンギ。オンラインでの支払いで徴収目標額への到達に警察は期待を寄せる。仕事の情報が少ない